Animal protection

保護活動紹介

秋川どうぶつ病院では、小笠原の保護ネコ活動に取り組んでいます

当院の理念「動物目線で動物の幸せ、家族としての幸せ、飼い主としての幸せを提供する」の実践は、医療行為だけに限りません。
保護ネコ活動や地域のサポート団体への協力など、理念に基づいたソーシャル活動にも積極的に関与しています。

小笠原諸島は固有種の多いユネスコの世界自然遺産

小笠原諸島は東京から南に約1,000km離れた太平洋に約30の島々らかなっています。
大きくは父島に2,000人、母島に500人が暮らしています。
小笠原諸島は誕生してから大陸と繋がったことがない海洋島であるため、生き物たちは独自の進化を遂げてきました。
そのため、ここでしか生息していない固有種が多く見られます。この独自の進化過程が評価され2011年、ユネスコの世界自然遺産に登録されました。

固有種絶滅の危機

アカガシラカラスバト

2000年頃から多くの固有種が激減。2005年、野生化したネコ(人が持ち込んだ)がその原因であることがわかりました。
特にアカガシラカラスバトやカツオドリは、絶滅寸前の状態であることがわかり、ノネコがその営巣地を襲っていることも調査によって判明しました。

山に暮らす猫の捕獲と馴化

アカガシラカラスバトの営巣地を野ネコの侵入を防ぐため高いフェンスで覆う方法(東京ドーム6個分の面積)と同時に飼い主のいない猫をゼロにする活動、猫の捕獲活動が環境相を中心としたメンバーで始まりました。
捕獲した野ネコは父島の「ねこ待合所」で一時飼育されます。非常に凶暴であるため、当初は飼えないと考えられていましたが、数ヶ月の馴化によって人に慣れ飼えるようになることがわかりました。そこで東京都獣医師会の有志が、本土へ移送された小笠原のノネコを引き取り、健康診断・駆虫(小笠原から来たほとんどの猫が寄生虫を持っています)・避妊/去勢手術、そして馴化を行い、人が飼えるようになったところで里親を探すという活動を行っています。

秋川どうぶつ病院での活動

当院も小笠原の固有種を守るため、そして猫の命も守るため、これまでに十数匹のノネコを引き取り、長い期間をかけて人に慣らし、里親にもらって「第2のニャン生」を送ってもらう活動をしてきました。中には引き取った段階で妊娠をしていて、出産後仔猫たちの貰い手を探す事もありました。この活動のため、小笠原からのノネコが当院には常に1〜2匹いる状況です。
なお、小笠原ネコプロジェクトの内容やその仕組みについて、詳しくは下記サイトをご覧ください。

○小笠原ネコに関する連絡会議のホームページ
https://www.ogasawaraneko.jp/

その他、地域での活動

定期的な譲渡会やグッズ発売等、保護猫団体、犬猫殺処分ゼロを目指す団体・個人への活動支援

秋川どうぶつ病院でも、犬猫ペット譲渡会やペット募金など、地域のNPO、サポート団体等の活動支援にも力を入れています。例えばイヌの殺処分ゼロをめざす団体と共に多頭飼い崩壊となったお宅を訪問してワンちゃんたちを引き取り、去勢・避妊手術を行った上で飼い主さんを探すこともあります。

譲渡会・保護猫グッツ あきる野市で保護猫活動を行っている『にゃんサポ』さんの譲渡会を 当院の待合室で行っています。
※開催日は不定期(祝日)
※にゃんサポさんのインスタグラムにて譲渡会の詳細をアップしています にゃんサポさんの手作りチャリティーグッツを当院1階待合室で販売しています。 ※売上金は、保護猫達の食餌代などに使われます。

また、個人や団体で殺処分ゼロを目指して活動している方へ、ドッグフード、キャットフードの提供や募金活動、チャリティーカレンダーの販売なども行なっております。